障害者手帳が出来上がったあと、自宅から一番近いハローワークへ足を運びました。
転職を繰り返していたので、ハローワークには何度もお世話になっていました。
でも、その日は違いました。
いつもの一般窓口ではなく、障害者雇用窓口へ行くと決めて向かったのです。
【第1章】緊張しながら見つけた窓口
ハローワークの入り口に入ると、すぐに受付があります。
いつも人で混み合っているあの場所。
でも、今日はそこではありません。
少し奥の方に、障害者雇用窓口があると聞いていました。
1階には何度も来たことがあるのに、いつもとは違う窓口を探して進むのは、緊張と不安が入り混じる時間でした。
「本当にここでいいのかな」
そう思いながら、ようやく障害者雇用の受付を見つけました。
【第2章】「やっとそこまできましたか。」
恐る恐る、職員に声をかけました。
初めて窓口に来たことを伝えました。
担当の職員は男性でした。
私が今までの経緯を簡単に話すと、その人はこう言いました。
「やっとそこまできましたか。」
その言葉は、まるで障害を持つ人がみんなたどる、お決まりのコースだと言わんばかりに聞こえました。
私はここに来るまで、一人でもがいて、迷って、やっとの思いでたどり着いたのに。
その一言に、少し複雑な気持ちになったのを覚えています。
【第3章】ワークシートに書いた、すべての記録
その後、1枚の「ワークシート」を渡されました。
両面に書けるようになっていて、病気になる前の勤務歴と、入院後の勤務歴を書く欄がありました。
表になっていて、7段書けるようになっています。
- 会社名
- 就職経緯
- 障害を伝えたか
- 仕事の内容
- 雇用期間
- 退職理由
- よかったこと・つらかったこと
その下の欄には、
- 自分が得意なこと・できる可能性がある仕事
- 仕事をする上で配慮等が必要なこと
を書く欄もありました。
私の場合、用紙1枚ではとても書ききれないほどの経歴がありました。
それでも、時系列に覚えている限り、すべて書き出しました。
事務系と販売系、両方の経験があった私は、「どちらかに決めたほうがいい」とアドバイスを受け、事務系の仕事を希望することにしました。
それが、今につながっています。
【第4章】同じ職員さんと、再び出会った日
担当してくれたのは、ずっと同じ職員さんでした。
最初に1社紹介していただき、そこで働き始めましたが、2〜3ヶ月で病気が再発し、退職することになりました。
それでも、就職活動は続けていました。
ある日、さいたま新都心で合同就職説明会が開催され、私も参加しました。
その会場で、担当の職員さんに会いました。
軽く挨拶した程度で、話す時間はほとんどありませんでした。
でも、「あきらめずに就活している」ということだけは、伝わったのではないかと思います。
その数日後、電話がありました。
2社目の紹介——それが、今の会社でした。
【まとめ】
「やっとそこまできましたか。」
あの一言の意味を、今は少し違う形で受け止めています。
一人でもがいてきた道のりは、私だけのものでした。
でも、その道のりの先で、ちゃんと話を聞いてくれる人がいて、何度も諦めずに通ったことで、今の職場に出会えました。
障害者雇用窓口に行くのは、勇気がいることだと思います。
でも、そこには、あなたの話をちゃんと聞いてくれる人がいます。
一歩を踏み出した先に、何かが変わるかもしれません。
もも


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